9月21日から3日間行われた
「BioFach(ビオファ) オーガニックEXPO」に行ってきました。
ビオファはドイツ語で「オーガニック専門」という意味の、世界最大規模のオーガニック・ナチュラル製品の展示会です。
分類はフード・衣料品・化粧品の3つ。特に出展数が多かったのはオーガニック食品を扱う企業でした。
そもそも有機加工食品って何?一般的に私たちが「オーガニック食品」と呼んでいるものの正式名称は「有機加工食品」。
日本で国が認めた「有機加工食品」には「有機JASマーク」が付けられています。
有機農産物および有機畜産物を原材料として使用し、「水」やパン酵母、食塩を除いた原材料の重量の「95%が有機」のものです。
有機農産物の定義は「堆肥などによる土づくりを行い、種まき、植えつけ前2年以上及び栽培中に原則として農薬・化学肥料を使用せず栽培された農産物の事。
この「有機JASマーク」がない農産物と農産物加工食品に、「有機」、「オーガニック」などの名称の表示や、これと紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されています。
しかし、広告などで「オーガニック」や「有機」をうたう事自体は禁止されていないため、1%でも有機農産物が使用されている製品でも「オーガニック」と呼ぶ事もでき、使用する側にも深い知識が必要となるためまだまだ一般的な普及に至るには遠い状態なのが日本国内におけるオーガニック食品の現状です。
ビオとオーガニックの違いって?ビオとはドイツ語で「Biologisch(ビオロギッシ)の略。
英語の「organic(オーガニック)」とほぼ同じで、「有機の」という意味です。
ヨーロッパでは一般的に「オーガニック」よりも「ビオ」のほうが言葉として普及しています。
ちなみにアメリカのオーガニック食品市場2兆円に対し、日本は3000億円。
ヨーロッパのビオ市場は2009年の段階で7500億円だそうです。
バリエーションも様々、個性的なオーガニック製品出展企業の中から、目に止まったオーガニック製品の企業3社を紹介します。
こちらはオーストリアのオーガニックチョコレートメーカー、
zotter社。
オーガニックであることに加え、フェアトレードで原材料を輸入していることが特徴。
オーストリアのNGOが行っている貧困問題解決プロジェクトの援助対象である、ニカラグアの正規のカカオ協同組合からカカオを仕入れています。
1枚900円と日本で売られているオーガニックチョコレートの中では最高価格ですが、オーガニック製品らしからぬアーティスティックなパッケージが印象的で、プレゼント等にも良さそう。
こちらは韓国の企業。高麗人参を使った健康食品やドリンクを扱っています。韓国のオーガニック事情はあまり知られていませんが、日本では食品の全体数の4.4%がオーガニック製品なのに対し、韓国は4.3%と殆ど同じ普及率で、勢いのある市場だそうです。
余談ですが紅麗人参は、一度植えると辺りの土の栄養素を全部吸い取ってしまうため、2度と同じ場所に植える事が出来ない大変コストのかかる作物だそうで、オーガニックの紅麗人参は1本100万円するものもあるそう。
こちらはおなじみ「Patagonia」の製品。え?パタゴニアが?と思われる方も多いかもしれません。
あまり知られていませんが、パタゴニアは実は1996年に製品に使用するコットンの100%をオーガニックコットンに切り替えたオーガニック推進企業です。この日もメンズ向けオーガニック・コットンジーンズやウィメンズ向けカーディガンやワンピースを展示していました。
市場は成熟期、各社差別化を図る
オーガニック食品といえば、以前は「体にやさしい、自然」といったイメージでひとくくりにされてしまうような似通ったブランディングのものがほとんどでしたが、今年の展示を見るに、「オーガニック」という言葉のイメージだけで商品が売れていた黎明期を市場が脱し、各社がそれぞれ変わった食材を使う、産地を前面に押し出す、今までのオーガニック製品にはなかったスタイリッシュなパッケージで個性を打ち出すなど、より一層差別化を図ろうとしているのが見て取れました。
明治乳業のオーガニック牛乳。北海道のみの販売で、一本300円ほどでスーパーで売っているそうです。
オーガニックコットン企業の出展もたくさんありましたが、しかしオーガニックコットンものって、展示も商品もどうしてこう、「野暮ったい感」から抜け切れないのでしょうか…。品質は高いのにもったいない。
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ビオとオーガニックの言葉の意味を初めて知りました。
しかし商品の規制が無いのも驚きました。
1%入れば良いとはね~
高麗人参は今も昔も高価ですからね~
でも使用方法があります。
甘草と一緒だと効果が上がるそうですよ。
ソウルに行ったとき、
露天で生の小さな高麗人参を
ざるに山盛りにして売っていました。
あんなに食べるのですかね~
漢方薬は元気な人は更に元気に成るのではなくて、
体力の無い人が体力を戻すだけなのに
これも使い方の勘違い、迷信の様に一人歩きしているのですね。