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早稲田の煮汁、慶應の煮汁

早稲田大学のすぐそばで働き始めて4ヶ月。

慶應と早稲田、両方の雰囲気に浸かってみて、つくづく思う。

「早稲田生と慶應生は、やっぱり違う」と。


私が早稲田で一番のカルチャー・ショックを受けた経験は、
高田馬場のロータリーで地面に転がる「早稲女(ワセジョ)」を見た事である。

慶應ガールからすれば、女の子が寒空の下、
いくら酔っぱらっているからといって路上で寝るなんて
そんな、アンタ言語道断でしょ、という感じである。

あの時は、異世界の珍種生物を見たような気分になった。


それはともかく、


友人の早稲田生・S君は、
早稲田一の名物授業・自己表現論にて、大勢の学生の目の前で

「早稲田生は社会性がない」

と喝破したことがあるそうだが、

なるほど確かに、

早稲田生、慶應生それぞれが持つ「社会性」には、両者のカラーの違いが
にじみ出ていると思う。


早稲田生と慶應生のアイデンティティーを決定付けるもの、それはずばり

「立地」

である。



早稲田といえばご存知の通り、1年から4年まで全学年がすっぽり収まる巨大キャンパスである。

右を見ても早稲田生、左を見ても早稲田生。

早稲田周辺の飲食店に入れば、みごとに学生しかいない。年齢がそれより上の客はほぼゼロ。

そして、上京してきた早稲田生は大抵早稲田近辺に家を借りる。

当然徒歩通学。

電車なんか乗らない。

早稲田生が、学生だけに囲まれて一日を終えることは容易に可能である。


対して慶應の本丸は、3・4年生が過ごす、
大都市のど真ん中・三田キャンパスである。


そこで慶應生たちは、学生生活の後半を
汚辱ならぬ「サラリーマン性」に塗れて過ごすことになる。

まず、最寄り駅に降り立った瞬間から、慶應生は企業社会の洗礼を受ける。

JR田町駅周辺には言わずとしれた有名企業のビル群が林立している。
高田馬場のような、学生街の臭いは微塵もしない。

とにかく周りを見てもサラリーマンしかいない。

ここで学生は、息も絶え絶えにスーツの裾を引きずって歩く、
くたびれたおっさんたちの姿を見て過ごす。


この街では学生こそが「異邦人」である。

駅周辺で、学生ノリではしゃごうものなら、
しみたれた背広姿のおっさんたちからじっとりとした視線を浴びせられることになる。

かくして慶應生は、3年生になった途端、社会の冷や水を浴びせられてしょんぼりする。

その点、早稲田大学のある高田馬場近辺では、
学生世界に属さぬものといえば、
零細企業と風俗くらいしか存在しない。

これでは社会を垣間見る機会などあるはずもない。


さらに、
JR田町駅から慶應三田キャンパスまでに至る道のりは、
オッサン向けの飲み屋か定食屋ばかりである。

田町には、学生向けの手ごろな値段の飲食店は存在しない。

そもそも早稲田と慶應ではランチセットの単価が200円くらい違う。

慶應で、キャンパスから一番近くて学生が入れそうな飲食店は「洋麺屋 五右衛門」である。
(※ラーメン二郎は除く。あれは食べ物ではない。)

早稲田でランチに1050円のパスタを食べる学生はいない。
そんな奴は直ちに「贅沢病だ」と罵られるか、たかりの標的にされる。

そして、
スーツの群れに生気を奪われつつ、人ごみを掻き分けて
キャンパスにたどり着いた学生が目にするものといえば、
またしてもスーツの群れである。

三田キャンパスは常にスーツの学生で溢れている。


4月、日吉から訪れた新3年生が初めて三田キャンで目にするのは、
就職活動の渦中を戦う4年生の、リクルートスーツの大群である。

そして、4年がスーツを脱ぎ始める頃には、先輩から脅された3年生が早々とスーツに着替え始める。

かくして三田キャンパスでは一年中、スーツが主流なのである。

あー辛気臭い。

リクルートスーツに身を包んだ慶應生は、
田町駅前のサラリーマン御用達のかけそば屋に駆け込んでは、
ナビタイムを見ながら次の訪問先の企業の場所(たいてい銀座か丸の内か大手町)を確認しつつ、
隣の席でそばをすする自分と等身大のサラリーマンのくたびれた姿を横目で見ては、
「ああ、俺も老けたなあ」とため息をつくのだ。

このような要因により、オフィスビル群の谷間に掘られた養鯉所のごとく、
拝金主義と大人の社交性をまるまると超え太らせた慶應生が泳ぐ三田キャンパスは、
港区・中央区の巨大企業群の採用活動における格好の釣り掘りと化している。


かくして慶應生は、3・4年に上がってから急激に老け込むのである。


この違いを考えると、

周りに学生しかいない、学生のみによる学生神話の世界で4年間を平気で過ごす早稲田生が、
慶應生のような「すれた社会性」を身に着けるチャンスも皆目無く、
永遠のピーターパンよろしく7年も8年もキャンパスに居ついてしまうのも
まぁ、仕方のないことである。

というか、早稲田の幼児性も慶應の無駄な老けぶりも、
どっちもどっち・・・というのが、両者の本丸で時を過ごしてみての、感想だ。

そうは言いつつ、
早稲田生が4年間煮込まれる、ダシ強め・脂多めの早稲田の煮汁と、
慶應生が金にものを言わせて無理やり振りかけた
「社交」という名のスパイスが効いたスープ、
どちらも学生を4年間でたくましく育てあげるには良い環境ではあるなぁ、と
思うのだ。

以上の考察は、決して批判ではなく
両大学への愛から生まれたものなので、決して誤解なさらぬよう。

もし思うところあれば、ぜひコメントください。

ちなみに東大はどうかというと、学問という霊壁に守られたガラパゴズ諸島・・・
のようなイメージなのでよくわかりません。

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About me

小野美由紀

Author:小野美由紀
こちらにブログ移行しました→http://onomiyuki.com/

慶應大学仏文学科2010卒。
学生時代は「深夜特急」に憧れ世界一周22カ国等海外でフラフラ。一番の思い出はスペイン巡礼。
NPOカタリバ学生職員、道塾を経、現在はフリーライター。
「まれびとハウス」でのんびり料理する日々。
WEBサイトのライティングや仏語翻訳も請負います。
いつか巡礼について読み物を書きたいと思っています。

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