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[C84] Re: 10万年後の安全???

> 初めまして 56歳のおじさんです。 10万年後の安全の映画についての感想などを探して検索したら小野さんのBlogに遭遇いたしました。
> 私のブログは結構軽い記事ばかりですがたまにまじめな記事を書いてます。 今回、10万年後の安全の映画について書こうと思っています。 其のとき小野さんのこのBlog紹介させていただいてもよろしいでしょうか?
>
> 検討の程よろしくお願いします。

旅行に行っていて返事が遅くなってすみません!
いいですよー。
よろしくおねがいします!
  • 2011-05-24 00:37
  • 小野美由紀
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レビュー:映画「10万年後の安全」

「10万年後の安全」を吉祥寺のバウスシアターで見た。

死にたくなるほど気が遠い、死にたくなるほど気の重い、「実話」。

フィンランドのオルキルトという小さな島に建設が始められた、原子力発電所の核燃料廃棄物の最終処理施設「オンカロ」
フィンランド語で「隠れた場所」という意味。
地下500mの深い穴を掘って、そこに放射性廃棄物を埋蔵し、再び人が入れないように封鎖し近づけないようにする。完成は、2世紀後の予定。

放射性廃棄物が完全に無害になるには10万年かかる。

それまで誰も触れてはいけない。10万年後まで何食わぬ顔でそこにあり続け、絶対に悪用されないために、多くの人に忘れられなければいけない。

つまり、10万年持ちこたえ、誰にも発見されず、忘れ去られ、10万年後の未来まで完全に無視されることがオンカロには求められている、という話。

10万年?持ちこたえる?
本当に?

どうやら現代の技術に人類は自信満々のよう。

13億年前の地層が残るフィンランドの小さな島の、地中奥深くでなら、この巨大な貯蔵庫は、あらゆる変化に耐えられると思っているのだから。

氷河期が来て、地形が変動して、それでも10万年、耐えられる施設を、我々の技術なら、きっと作れるだろうと。

地球は6万年ごとに大氷河期に襲われていて、文明は失われて、その後に再び栄えた人類に、我々は果たして言えるのだろうか?
「ここに危険物が埋まっています。触れちゃいけない。忘れなきゃいけないよ」と。

原発の作り手側である建設会社が想定しているのは、線形の未来だ。
10年後も100年後も技術はくまなく発展し、自分たちの会社は倒産もせず、核戦争も氷河期も来ず、未来は予測できる範囲内の姿をもって、我々の前に現れると。

でも。
わたしたち、すくなくとも日本人にとって、線形の未来は失われてしまった。
3月11日、あの日あの時の一秒前まで、わたしたちは、次の一秒も次の一分も次の一時間も、そして明日もあさっても一年後も、今日と同じ、直線に乗ってやってくると思っていて、でもあの時あの瞬間からわたしたち、少なくとも被災者、そして原発に近い人たちの、線形に続いてくと思っていた未来は、ぐちゃぐちゃに塗りつぶしたボールペンの線のように、いびつな円を描き続けてとどまって居る。一度そのまっすぐな行き先を失った線がどこに向かうのか、正確にすべてを知る人は、我々の中には誰もいない。

2世紀後の未来が直線に乗ってやってくる事を信じてる人は、日本だけでなく、地球上で、果たしてどれだけいるのだろうか。

そして、2世紀後、順調に我々が予測する未来がやってきて、オンカロが無事完成したとしても、そこが核燃料廃棄物でいっぱいになったとき、第二、第三のオンカロが必要になるだろう。
10万年後、最初のオンカロの廃棄物が人類に与える影響を無くす頃には、
いったい、人類はいくつの「隠された場所」を作っているのだろう。
それが、わたしは怖い。

そう。もうすでに核燃料廃棄物は大量に存在している。
次に作る原発の問題で騒ぐ前に、私達はすでに恐ろしいサッカーボールを抱えているのだ。
永遠に10万年後まで誰かが抱え続けなければいけないサッカーボールを。
できることなら未来の人類に向かって、我々は知らぬ存ぜぬのまま、遠くに遠くに蹴り飛ばしてしまいたいサッカーボール。
だけど現実のそれはそんなに軽やかじゃない、巨大な水槽の中に沈めて、管理するために何千人もの人間の手を煩わせて、すでに重く重く国を押しつぶしているお荷物だ。仕方がないから、政治というゲーム場でこづきまわして回しあっている。フィンランドがオンカロの建設に乗り出したのも、政治の上でエネルギー源の確保はお荷物を抱えてまでも達成しなければならない重要命題だから。
人間が作ったものなのに、できるだけ人間から遠ざけておきたい。おかしいね。
おかしいけれど、それを指摘する前に、「反対派、賛成派問わず、処理しなければならない目の前の問題だ」と監督は言う。
忘れてはならないのに、忘れさられなければいけない、忘れさられることが望まれるもの。
「忘れる事を忘れちゃいけない」それが廃棄物の最終処分場。

人類が原発をやめるまで、もしくは滅びるまでに、いったいあといくつ「最終」処分場が必要なんだろうね。








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[C84] Re: 10万年後の安全???

> 初めまして 56歳のおじさんです。 10万年後の安全の映画についての感想などを探して検索したら小野さんのBlogに遭遇いたしました。
> 私のブログは結構軽い記事ばかりですがたまにまじめな記事を書いてます。 今回、10万年後の安全の映画について書こうと思っています。 其のとき小野さんのこのBlog紹介させていただいてもよろしいでしょうか?
>
> 検討の程よろしくお願いします。

旅行に行っていて返事が遅くなってすみません!
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  • 2011-05-24 00:37
  • 小野美由紀
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小野美由紀

Author:小野美由紀
こちらにブログ移行しました→http://onomiyuki.com/

慶應大学仏文学科2010卒。
学生時代は「深夜特急」に憧れ世界一周22カ国等海外でフラフラ。一番の思い出はスペイン巡礼。
NPOカタリバ学生職員、道塾を経、現在はフリーライター。
「まれびとハウス」でのんびり料理する日々。
WEBサイトのライティングや仏語翻訳も請負います。
いつか巡礼について読み物を書きたいと思っています。

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