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フランスWWOOFの暮らし。その4 コミュニティ・ファームについて

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Collectif FARは、4年前に若者4人が始めたコミュニティ・ファームだ。

ちょうど前の居住者が出てゆき、空き農場になっていたこの土地を、高校時代の同級生だったフランス人の青年3人と、コロンビアからフランスに移住し、リヨンで働いていたアンナの4人で共同出資して権利を買ったそうだ。

彼らは、荒廃していた農地を整備し、トラクターやチーズづくりに必要な設備を揃え、
羊80頭を買い、家を修理し、羊小屋を自分たちで建て、ゼロから農場を創り上げた。


現在は、彼ら4人のほかに、ベルギーからの移住者、28歳のマイテと44歳のチエリの2人、
更に30代半ばのフランス人ロランスが加わり、7人で運営している。

フランスでも、このような形で運営している農家はまだ珍しく、ここは南仏にある三軒のうちの、一軒なのだそうだ。

そこに、年柄年中、ヨーロッパからWOOFerたちがやってくる。

私が滞在していた期間中は、最大15人もの若者たちがそこで生活していた。


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仕事の後、リビングでだらだらするWWOOFerたち。


彼らは短くて1週間、長くて2,3ヶ月をそこで過ごし、それぞれ次の目的地へと去ってゆく。

受け入れる側も慣れたもので、毎日誰かしらが旅立ってゆくので案外ドライ。
別れを惜しむというよりは、生きてれば会えるよね、という感じで軽く送り出す。

"C'est la vie"(それが人生さ)というフレーズに代表されるように、それがフランス人の気質なのかもしれない。

その代わり、食事の時は、毎日がお祭り騒ぎ。
毎食毎食が特別な食事であるかのように、大騒ぎし、がぶがぶとワインを飲み、時間をかけて作ったとびきり美味しい料理に、これが最後とばかりに喰らいつくす。

食事だけは、一期一会の姿勢で楽しみ尽くす。
それも、フランス人の気質。


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食事中のAnna.







フランスWWOOFの暮らし。その3 [到着]アルプス山脈のファーム

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2010年9月26日。

農場に着いた日。

ニースの国鉄駅から、おんぼろのローカル電車に約3時間揺られ、電車内に人がまばらになり、不安を覚え始めた頃、やっと目的地の名前を告げるアノンスが流れた。

無人駅、というよりは、単なる四角いレンガ積みの土台に、階段をくっつけただけのホームに降り立つ。
顔を上げると、アルプス山脈のごつごつとした山肌が視界一面に広がった。

イタリアとフランスの国境に位置する、人口わずか400人の村「la brigue」。
中世時代の趣をそのまま残した、歴史のある村だ。

南仏のコートダジュール県といえども、地中海に面したリゾートから少し離れると、そこはもう、豊かな緑を湛えたアルプスの大山脈である。

険しい山間を縫うように、赤煉瓦屋根の家がぽつりぽつりと点在する。


迎えの電話をかけると、30分後、泥だらけのバンが猛スピードで山道を降りてくるのが見えた。

「bonjour!」

車から降り立ったのは、黒髪に、くっきりとした同じ色の瞳の、若い女性。

農場の持ち主が迎えに来てくれると思っていたので、その事を伝えると、

「私が農場の持ち主よ!」と。

驚いた。

小さなコミュニティ・ファームだと言うことは聞いていたが、まさかこんなに若い女性がファームの運営者だとは。

名前はアンナ。聞けば、コロンビアからの移民で、30歳だという。
上気したバラ色の頬に、引き締まった口元、真っ黒でつややかな眉毛。
スペイン語なまりの、溌剌としたフランス語。
それらからは、どう見ても25,6歳の印象しか受けない。

なぜ彼女はフランスにやってきて、今、農場を運営しているのだろう。


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Anna Maria.


バンには数人のウーファーたちが乗っていた。
村での用事を済ませたので、これからバンで山道を上り、ファームに帰るという。

30分ほど、荒い砂利道を揺られると、程なくして真っ暗な森の中に入っていった。

時刻は5時。
短い夏が駆け足で過ぎ去ると、地中海と言えども日が落ちるのはあっという間だ。

もう、視界は夜の闇に遮られて、何も見えない。

ヘッドライトを手渡された。これで、足元を照らしながら、更に山道を20分登るのだという。

皆、手慣れた様子で、ヘッドライトや携帯のディスプレイの明かりで足元を照らしながら、
岩だらけの斜面を登ってゆく。

私はというと、15キロのバックパックを背負っている。
これで山道を登るのか・・・と早くも不安になっていると、アンナがひょいと私のバックパックを取った。
「最初だからね」
そう言って彼女は重いバックパックをものともせずに背中に負うと、きびきびと山道を歩き始めた。

「日常の農作業のほうがもっと重いものを運ぶわよ!」
そう言って息一つ乱さず、私のために岩の無い足場を選んで先導してくれる彼女。

日常の農作業は、どれだけきついのだろう・・・。

20分後、真っ暗な山の斜面に、黄色い光がちらちらと見え始めた。

人の生活する灯りだ。

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夕方5時にはもう暗くなる。





フランスWWOOFの暮らし。その2 WWOOF登録について

WWOOFをしたい、と思ったとき、まず最初にするべき事は、WWOOFer登録。

WWOOFの情報を日本語で一番多く得られるのは「WWOOFジャパン」のサイトです。

ただし、すでに行きたい国がはっきり決まっていて、なおかつその国の言語をある程度理解できる場合、
WWOOFジャパンに登録するより、各国のWWOOF組織(フランスならWWOOF France、イギリスだったらWWOOF UK
に登録するのが一番てっとりばやいです。
(情報量が違いますし、なにより登録料が安い)


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Franceだと、こんな感じ。登録料は、15€/年。



登録すると、WWOOFに参加しているオーガニック農家のリストが見られます。


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好きな県をクリックすると・・・


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ファームの一覧が表示されます。



ものすごく簡単。

私の場合、

・行きたい県
・チーズづくりかワイン作りに興味があったので、酪農かワイン農家
・若者が多く、設備が整っている

という条件で検索をかけ、20軒ほどの農家に絞りこみ、
その中で「ここは!」と思った上位4軒にメールを送り、
第一希望だったファーム、“Le Collectif FAR”からOKをもらいました。


Le Collectif FARは、

・オーガニックの飼料で羊を育て、チーズとヨーグルトを作っている
・コートダジュールの温かい気候、山奥の自然に囲まれた環境、かつニースに近い
・WEBサイトが充実しているので、きっとネット環境が整備されており、かつ、若者がおるはずだ!←重要

という申し分の無い条件に惹かれたのもありますが、
単純に、WEBサイトを見て、その写真に一目惚れし、即決したのでした。


このファームについては、また次の記事で。







フランスWWOOFの暮らし。その1 はじめに

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昨年の9月、南フランスの農場にて、WWOOFをしてきました。



WWOOF(ウーフ)とは、world wide opportunity of organic farm の略。

簡単にいえば、世界中にある登録農家の中から自分の行きたい場所を選び、
農作業を手伝う代わりに、3食と寝場所を提供される、というもの。



私が行ったのは、南仏ニースから電車で3時間、フランスとイタリアの国境に位置する
人口400人の村“la brigue”のはずれにある、小さなコミュニティ・ファームでした。


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フランスWWOOFの情報がまだまだ少ない事と、WWOOFについてよく質問されることもあり、
これから数回に渡って、フランスで体験したWWOOFの暮らしの事を、ブログでお伝えしようと思います。


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バレンタインと、coffeeと、写真ワークショップ。

coffeeandcamera.jpg



今日から、今をときめく写真家・サイコカメラ(@SaikoCamera)さんの撮影のお手伝い。

2月からサービスを開始する「giftee」さんの、
バレンタインデーに合わせたキャンペーンのために、
都内数カ所のカフェを巡り、
そのお店イチオシのコーヒーを撮影する旅が始まりました。


一軒目のお店は、原宿のカフェ「streamer coffee」。

とはいえ、写真はまったくの初心者。
せっかく買った単焦点レンズもいまいち活用しきれてない私は、
「くろだめし」のくろちゃん、カメラ美少女しょうちゃんと一緒に、
一からサイコさんに写真を教えてもらう事に。


サイコさんに手取り足取りさせてしまいつつ、
「レンズ取り替える時はホコリ入んないように、できるだけ早く!」とか、
そんな所からスタート・・・。



saikosan.jpg

↑プロの顔でコーヒーを激写しまくるサイコさん。

それをアヒルの子のように追いかけて、見よう見まねで撮りまくる私たち・・・。


しかし、さすがサイコさん、教え方も上手い!


おかげで、


streamer coffee1

↑しょぼかった店内の写真が



streamer coffee2

↑どうにかそれっぽく!(中心ずれてるけど)



dounut.jpg

↑ちっとも美味しくなさそ~~~に撮られたドーナツたちも(つーか、暗すぎ)



dounut3.jpg

↑ちょっとは本来の姿になったでしょ?!




2時間のレッスンのおかげで、カメラの持ち腐れだった私の腕はメキメキあがり、


coffee.jpg

↑鑑賞に耐えうるコーヒーの写真が撮れるように。
(大したことないじゃんって思った方、元がひどかったんです・・・上達したんです。これでも。)


けれど、教えてもらった中で、一番はっとしたのは、サイコさんの哲学。

「プロは100%良い写真を追求するのが当然だけど、
一番肝心なのは、“お店のお客さんに居心地の悪い思いをさせていないかどうか。”
いい写真を撮っても、お客さんを不快にさせてお店に悪い印象を持たせてしまったら、
それはいい写真とは言えない。
結果として出来上がりが80-90%の写真になったとしても、
お店にとっていい写真とは何か?いいカメラマンって何か?を考える事が大事。」

↑この言葉が、サイコさんの一番素敵な所を表してるなーと思いました。

これって、本業のライターの仕事でも言えること。
これからは、どんな仕事でも、
(たとえクリエイティビティが最優先される仕事であっても)、
多かれ少なかれ、そうなっていくんじゃないでしょうか。


技術的にはシロウトでも、せめてこの事だけは追求したい。


明後日は大好きな「カカオ・サンパカ」の撮影に行かせていただくので、
少しでも良い写真が撮れるように、頑張ります。




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streamer coffeeは大変いごこちの良いカフェでした。また寄りたい。



syochan.jpg

美少女、しょうちゃん。














Appendix

About me

小野美由紀

Author:小野美由紀
こちらにブログ移行しました→http://onomiyuki.com/

慶應大学仏文学科2010卒。
学生時代は「深夜特急」に憧れ世界一周22カ国等海外でフラフラ。一番の思い出はスペイン巡礼。
NPOカタリバ学生職員、道塾を経、現在はフリーライター。
「まれびとハウス」でのんびり料理する日々。
WEBサイトのライティングや仏語翻訳も請負います。
いつか巡礼について読み物を書きたいと思っています。

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